日本版ライフハッカーの編集長、米田智彦さん著作の『いきたい場所で生きる ―僕らの時代の移住地図―』(2017)を読んでみた感想と評価をのせていきます。本著では国内・国外で移住に成功した29人の日本人によるインタビュー+今後の時代の流れについての対談がまとめられています
この本を選んだきっかけは、25歳でオランダにて起業したマリさんがブログ「Mari Holland」で取材されたから見てと言っていたからです。ちょうど2020年の東京オリンピックまでに海外移住を成功させたいと思っていたのもあり、ほとんど読書をしない私が数年ぶりに本を買いました
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会社員だから移住なんて無理だ・け・ど...
本著の5分の1は、ノマド、シェアハウス、シェアオフィスといった時間や場所にとらわれない生き方の魅力を語っています。今の自分のライフスタイルに疑問を感じている会社員や自営業の人あるいは東京に固執している人であれば移住することにとても魅力を感じられるような内容になっています
逆に言えばすでにフリーランスで働く時間や場所を制限されていない人にとっては特に刺激にはなりません。最初の章を簡単にまとめると「東京のメリット・デメリット、自然災害面における日本に住むリスク、LCCの発達、SNSを通した生の情報収集が盛んになったことを語ったうえで、今の時代、東京に住み続けるなんてナンセンスだよ」と言っています
そりゃそうですよね。3.11の大震災が起こった後、テレビで立派な一軒家が次々と茶色い津波に流されているのを見たら、「夢のマイホーム」が夢でもなんでもなくなります
あの悪夢の映像を見てから、将来どれだけ稼いだとしても家は持たないと決めた人多いのではないでしょうか。子どもの頃はどうぶつの森で大きな家を建てれたことが嬉しくて、豪邸に住むのが夢でしたが、日本の歴史に残る悲劇を目の当たりにしてからは、またすぐにでも震災が起きてもおかしくない国で35年の住宅ローンを背負ってまで家を買うのがバカバカしく感じるのが若い人たちの価値観だと思います。まあ、わかりきったことです
日本6割、海外4割の移住者インタビュー
四国の限界集落に住む有名すぎるブロガーのイケダハヤトさんのインタビューが多めに取り上げられていました。地方に移り住むカップルやファミリーが増えていること、彼らに対する移住のアドバイスが中心でした。インタビューを受けた人たちが共通して主張するのは「軽々しく地方に住めるものではない、移住したからにはその地域に尽くすこと」だということです。エリアによってそれぞれ住む難易度は変わりますが、自分だったら誰にも干渉されない究極の田舎が良いですね。そもそも若い人に限らず、私みたいな地域活動が苦手な人は田舎生活に向いていないのだと思います
海外移住者の多くはヨーロッパか東南アジアでした。特にドイツとオランダが多かったですね。ヨーロッパの中でもこの2つの国はビザが比較的取りやすいので、フリーランスや国際恋愛がきっかけで移り住む人が多いようです。実際にドイツでフリーランスビザを取得して移住に成功している人はブログやツイッターでよく見かけます
そこで、本著の登場人物で海外移住に踏み切れた人には3つのパターンがあることに気づきました!
✅手に職があること
✅学校にもどれること
✅海外起業できること
結婚はパートナーのおかげでビザが手に入るパターンが多いのでここには書きませんでしたが、本著に結婚や恋愛がきっかけで移住している人が何回か出てきます。これに出てくるイラストレーターの高田ゲンキさんもそうですが、美容師、アーティスト、デザイナーなどの手に職がある人は海外にいても仕事が入るので暮らしていけるケースがあること。次の学校にもどれるというのは語学学校に入ってビザを取得するパターンです。学生の場合だと休学することになります。最後の海外起業は、現地で移住サポートといったサービスを提供する個人事業主としてビザを取得するやり方です
ヨーロッパや東南アジアに暮らしたいと思う人であれば励みになる本です。ただ、ビザ取得が難しいアメリカ、イギリス、カナダについては最後に著者がアメリカで出張に行ったエピソードが書かれているくらいで、ほぼ情報がありません。やはりバック・トゥ・スクールとなるのが現実なのかもしれません
そこで、本著の登場人物で海外移住に踏み切れた人には3つのパターンがあることに気づきました!
―こういう人が海外移住に成功している―
✅手に職があること
✅学校にもどれること
✅海外起業できること
結婚はパートナーのおかげでビザが手に入るパターンが多いのでここには書きませんでしたが、本著に結婚や恋愛がきっかけで移住している人が何回か出てきます。これに出てくるイラストレーターの高田ゲンキさんもそうですが、美容師、アーティスト、デザイナーなどの手に職がある人は海外にいても仕事が入るので暮らしていけるケースがあること。次の学校にもどれるというのは語学学校に入ってビザを取得するパターンです。学生の場合だと休学することになります。最後の海外起業は、現地で移住サポートといったサービスを提供する個人事業主としてビザを取得するやり方です
ヨーロッパや東南アジアに暮らしたいと思う人であれば励みになる本です。ただ、ビザ取得が難しいアメリカ、イギリス、カナダについては最後に著者がアメリカで出張に行ったエピソードが書かれているくらいで、ほぼ情報がありません。やはりバック・トゥ・スクールとなるのが現実なのかもしれません
おわりに
移住に対してポジティブな面もネガティブな面も見せてくれる本でした。中にはタンゴへの情熱だけでアルゼンチンに渡ったという頼もしい人もいて、自分も見習いたいし、いまだに動けていない自分が嫌になりました。東京オリンピックまでに移住の夢かなえようと改めて意志が強化されたので、フリーランスになりたいor今の土地から離れたい人にはエナジー湧く本ですよ📌
P.S.
この本のタイトルをどうしても「住みたい国で暮らす」や「住みたい場所で生きる」と間違って覚えてしまうのは私だけでしょうか...
いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図 | ||||
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日本版ライフハッカーの編集長、米田智彦さん著作の『いきたい場所で生きる ―僕らの時代の移住地図―』(2017)を読んでみた感想と評価をのせていきます。本著では国内・国外で移住に成功した29人の日本人によるインタビュー+今後の時代の流れについての対談がまとめられています
この本を選んだきっかけは、25歳でオランダにて起業したマリさんがブログ「Mari Holland」で取材されたから見てと言っていたからです。ちょうど2020年の東京オリンピックまでに海外移住を成功させたいと思っていたのもあり、ほとんど読書をしない私が数年ぶりに本を買いました
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会社員だから移住なんて無理だ・け・ど...
本著の5分の1は、ノマド、シェアハウス、シェアオフィスといった時間や場所にとらわれない生き方の魅力を語っています。今の自分のライフスタイルに疑問を感じている会社員や自営業の人あるいは東京に固執している人であれば移住することにとても魅力を感じられるような内容になっています
逆に言えばすでにフリーランスで働く時間や場所を制限されていない人にとっては特に刺激にはなりません。最初の章を簡単にまとめると「東京のメリット・デメリット、自然災害面における日本に住むリスク、LCCの発達、SNSを通した生の情報収集が盛んになったことを語ったうえで、今の時代、東京に住み続けるなんてナンセンスだよ」と言っています
そりゃそうですよね。3.11の大震災が起こった後、テレビで立派な一軒家が次々と茶色い津波に流されているのを見たら、「夢のマイホーム」が夢でもなんでもなくなります
あの悪夢の映像を見てから、将来どれだけ稼いだとしても家は持たないと決めた人多いのではないでしょうか。子どもの頃はどうぶつの森で大きな家を建てれたことが嬉しくて、豪邸に住むのが夢でしたが、日本の歴史に残る悲劇を目の当たりにしてからは、またすぐにでも震災が起きてもおかしくない国で35年の住宅ローンを背負ってまで家を買うのがバカバカしく感じるのが若い人たちの価値観だと思います。まあ、わかりきったことです
日本6割、海外4割の移住者インタビュー
四国の限界集落に住む有名すぎるブロガーのイケダハヤトさんのインタビューが多めに取り上げられていました。地方に移り住むカップルやファミリーが増えていること、彼らに対する移住のアドバイスが中心でした。インタビューを受けた人たちが共通して主張するのは「軽々しく地方に住めるものではない、移住したからにはその地域に尽くすこと」だということです。エリアによってそれぞれ住む難易度は変わりますが、自分だったら誰にも干渉されない究極の田舎が良いですね。そもそも若い人に限らず、私みたいな地域活動が苦手な人は田舎生活に向いていないのだと思います
海外移住者の多くはヨーロッパか東南アジアでした。特にドイツとオランダが多かったですね。ヨーロッパの中でもこの2つの国はビザが比較的取りやすいので、フリーランスや国際恋愛がきっかけで移り住む人が多いようです。実際にドイツでフリーランスビザを取得して移住に成功している人はブログやツイッターでよく見かけます
そこで、本著の登場人物で海外移住に踏み切れた人には3つのパターンがあることに気づきました!
✅手に職があること
✅学校にもどれること
✅海外起業できること
結婚はパートナーのおかげでビザが手に入るパターンが多いのでここには書きませんでしたが、本著に結婚や恋愛がきっかけで移住している人が何回か出てきます。これに出てくるイラストレーターの高田ゲンキさんもそうですが、美容師、アーティスト、デザイナーなどの手に職がある人は海外にいても仕事が入るので暮らしていけるケースがあること。次の学校にもどれるというのは語学学校に入ってビザを取得するパターンです。学生の場合だと休学することになります。最後の海外起業は、現地で移住サポートといったサービスを提供する個人事業主としてビザを取得するやり方です
ヨーロッパや東南アジアに暮らしたいと思う人であれば励みになる本です。ただ、ビザ取得が難しいアメリカ、イギリス、カナダについては最後に著者がアメリカで出張に行ったエピソードが書かれているくらいで、ほぼ情報がありません。やはりバック・トゥ・スクールとなるのが現実なのかもしれません
そこで、本著の登場人物で海外移住に踏み切れた人には3つのパターンがあることに気づきました!
―こういう人が海外移住に成功している―
✅手に職があること
✅学校にもどれること
✅海外起業できること
結婚はパートナーのおかげでビザが手に入るパターンが多いのでここには書きませんでしたが、本著に結婚や恋愛がきっかけで移住している人が何回か出てきます。これに出てくるイラストレーターの高田ゲンキさんもそうですが、美容師、アーティスト、デザイナーなどの手に職がある人は海外にいても仕事が入るので暮らしていけるケースがあること。次の学校にもどれるというのは語学学校に入ってビザを取得するパターンです。学生の場合だと休学することになります。最後の海外起業は、現地で移住サポートといったサービスを提供する個人事業主としてビザを取得するやり方です
ヨーロッパや東南アジアに暮らしたいと思う人であれば励みになる本です。ただ、ビザ取得が難しいアメリカ、イギリス、カナダについては最後に著者がアメリカで出張に行ったエピソードが書かれているくらいで、ほぼ情報がありません。やはりバック・トゥ・スクールとなるのが現実なのかもしれません
おわりに
移住に対してポジティブな面もネガティブな面も見せてくれる本でした。中にはタンゴへの情熱だけでアルゼンチンに渡ったという頼もしい人もいて、自分も見習いたいし、いまだに動けていない自分が嫌になりました。東京オリンピックまでに移住の夢かなえようと改めて意志が強化されたので、フリーランスになりたいor今の土地から離れたい人にはエナジー湧く本ですよ📌
P.S.
この本のタイトルをどうしても「住みたい国で暮らす」や「住みたい場所で生きる」と間違って覚えてしまうのは私だけでしょうか...
いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図 | ||||
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