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エマ・ゴンザレス、世界を変えるたった一人の天才

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誰の格言だったでしょうか、「世界を変えるのはたった一人の天才だ」と言ったのは。大勢の凡人がいくら結束しても何も変わらないのだと彼女の存在を知ってから確信しました。エマ・ゴンザレス、フロリダ州パークランドに位置する高校が襲撃されたあの事件で生き残った人物が今、誰よりも影響力があり国を変えるため大きなムーブメントを起こしています

銃規制の若きアクティビスト、エマ・ゴンザレス


2018年3月24土曜日にワシントンD.C.で行われたMarch for Our Lives(銃規制を訴える学生運動)ではジョージ・クルーニー、ポール・マッカトーニー、レディ・ガガ、マイリー・サイラスなど数々のセレブも含む約80万人が参加した。今アメリカでもっとも影響力がある若きアクティビスト、エマ・ゴンザレスのスピーチをご覧ください


Taken by The Guardian
エマ・ゴンザレスのスピーチの和訳を以下にのせます

「6分20秒。6分ちょっとの間に17人の私たちの友人が奪われ、15人が負傷し、そして全員が、まさしく全員が変わりました。そこにいた者全員が(銃をなくすべきであることを)わかっていて、銃による被害にあった人は全員(銃をなくすべきであることを)わかっている」

「事件直後の打ちのめされた状況、この悲劇がどこまで行くのか、この先に何があるのか誰もわからなかった。未だに(銃がもたらす悲劇を)拒絶しているせいで状況がわかっていない人がいるなら、どこにたどり着くのか見せてあげる。この地の下で、埋められるまでよ」

一部省略(彼女の友人である17人の犠牲者の名前を読み上げたあとにストップウォッチが鳴るまで沈黙)

「私がここに来てから6分20秒が経ちました。襲撃犯は撃つのを止めてすぐにライフルを放り投げました。逮捕される前、逃げる生徒や散らばる生徒に約1時間交じっていたのです。自分の命のために闘おう、誰かの犠牲になるまえに」

―補足―
Cosmopolitanがスピーチの英文スクリプトを公開しています。"Right into the ground, six feet deep"を「この地の下で、埋められるまでよ」と翻訳したのは6フィートというのはお墓に遺体が埋められる標準的な深さであるからです。銃を規制しないと人は破滅に向かうことを彼女は上手く表現しています。全体的に抽象的な内容であったため彼女の言葉をところどころ付け足して、私なりに解釈しています

My Opinion / 個人的な意見


まず、このスピーチを見て感じたのは「力強さ」より「悲しさ」でした。喉の奥がツーンとするような胸が苦しいような痛みを覚えました。それは彼女がただ言葉を並べただけではなく、犠牲者17人の命の重さや事件の残虐さを実際に見せてくれたからだと思います。映像を見てもわかるように、このスピーチでもっとも偉大な部分は沈黙です。「黙祷」といった方が近いでしょうか


彼女が与えた6分20秒。それは犠牲者の17人が次々に命を奪われていった"ごく短い"時間でした

それなのに半分以上のオーディエンスは沈黙の意義を理解せずに拍手をしたり、"Never Again!"と一斉に声を挙げたり、笑ったり、周りをきょろきょろ見渡したり、情けなく感じました。彼らに集中力がないと言っているわけではなく、彼女が私たちに見せた悲劇の6分20秒をただただ噛みしめてほしかった。彼女の意図を読みとってほしかった

私は何も知らずに「エマ・ゴンザレスのパワフルなスピーチ!」とツイッターに流れてきた映像をたまたま見ただけだったので、彼女が突如黙った途端、心を落ち着かせようとしているのかと一瞬思いましたが、彼女の強い意志のこもった眼を見て悟りました。悲劇の時間を数えているのだと。#NeverAgainはエマさん自身が発足した運動ではあるが、団体があのタイミングで叫ぶのは大幅にずれていたと思う

17人の人生を一瞬にして奪った6分20秒、観客が待てずに長いと感じた6分20秒

同じ6分20秒の重さの違いが非常にはかなく感じました


おわりに


NRA(全米ライフル協会)の人たちは銃の被害にあっていない人たちです。銃はいかに短い時間で多くの人を殺せるか、命と時間の重さをみせてくれたエマさんの訴えが銃支持者の考えを覆してくれることを信じています。そして、多くの人々のインスピレーションであるエマ・ゴンザレスを個人だけでなく企業がスポンサーとして支えるべきだと思う。トランプに好感度アピールするのではなく、社会全体のよりよい未来のためにアクティビストのサポートをするような企業が出てきたらいいのにとおせっかいにも感じます。それだけの価値を十分に持っているし、エマ・ゴンザレスにはキング牧師と似たようなものを感じます。次のスピーチでは私たちに何を教えてくれるのでしょうか、今後が楽しみです


via GIPHY

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